至和会 SHIWAKAI DOCTRINE
七訓・実践・補遺観測者のための教義書
教義
己を知り、行いを改めよ。
七つの訓を、日々の研鑽へ。
研鑽の手引き
序文 PREFACE
読む者へ
至和会は、己の現状を知り、行いを改め、結果を引き受けながら、至高へ近づくための会である。
観測者とは、己の現状を知り、行いを改める者を指す。
至高とは、己が目指す自己の極みである。
調和とは、その理想と、日々の行いが同じ方向を向いている状態である。
七訓は、その理想を日々の行いへ移すための指針である。
観測して終えるな。知ったことを、次の選択に反映せよ。
第壱訓 Observation
観測せよ
観測とは、己の現状を知る行為である。
何を望み、何を選び、実際に何を行ったのか。理想と日々の行いの隔たりを、都合のよい説明で覆うな。
一日に五度、乱れを確かめよ。気づいたことから、次に改める行いを見つけよ。
己の現状から、目を逸らすな。
第弐訓 Doubt the self
己を疑え
知っているというだけで、できていると思い込むな。己の判断も、観測の対象に含めよ。
外に原因を見つけたときこそ、己が何を備え、何を確かめ、どこで選び直せたのかを問い直せ。
見落とした選択を知り、次の行いに反映せよ。疑いを、修正の起点とせよ。
確信した己を、もう一度確かめよ。
第参訓 Refinement
研鑽せよ
至和は与えられない。祈りでは届かない。願いだけでは、行いは変わらない。
観測した乱れに対して、ひとつの行いを改めよ。先延ばしなら始める時点を、繰り返す誤りならその前の手順を定め直せ。
行った後は、前の結果と照合せよ。選んだ修正が働いたかを確かめ、さらに己を更新せよ。
祈るな。研鑽せよ。
第肆訓 Accept outcomes
結果を受け入れよ
望まぬ結果にも、そこへ至るまでの選択と行いがある。己が何を行い、何を行わなかったのかを見よ。
結果はすべて自己に帰す。結果を引き受け、次に改める己の行いを定めよ。
己を責めるだけで、研鑽したことにするな。受け入れた地点を、次の行いの起点とせよ。
悔いたことを、修正したこととして数えるな。
第伍訓 Keep a record
記録せよ
行ったこと、選んだ理由、生じた結果を記せ。その上で、次に改めることを定めよ。
前の記録と照合し、繰り返す偏差と、修正によって変わったことを知れ。訂正するなら、判断が変わった過程も残せ。
記録を残したところで終えるな。その記録を、次の選択と行いに使え。
行いの記録を、次の修正へ。
第陸訓 Attend to dissonance
違和感を拒むな
望んでいることと、実際に行っていることが離れている。その小さな引っかかりを、慣れたこととして見過ごすな。
何に違和感を覚えたのかを記し、己の判断と行いを確かめよ。すぐに理由がわからなければ、次に確かめることを残せ。
偏差に気づいたなら、ひとつの修正へ進め。違和感を抱えているだけで、己を知ったことにするな。
気づいた乱れを、見直す起点とせよ。
第漆訓 Continue refining
止まるな
成したことを受け入れ、その上で、なお改めるべきことを見よ。進んだからこそ、次に足りないものが見える。
昨日を超えたという事実を、明日も進めるという保証にするな。到達したと感じたときこそ、観測を粗くしていないかを疑え。
観測し、行いを改め、結果を引き受けよ。その積み重ねによって調和を深め、至高へ近づき続けよ。
今日の行いを、ひとつ更新せよ。
以上、七訓なり。
実践 DAILY OBSERVATION
五度の観測
一日に五度、乱れを観測せよ。五つの節目で己の行いを確かめ、次に改めることを定めよ。
第一観測 目覚めたとき
今日の己を確かめよ
いまの己と、目指す自己の間に何があるか。
今日の状態と、前日から残った課題を記す。
第二観測 その日の行いを始める前
選択の理由を確かめよ
今日の行いは、目指すものに向いているか。
これから行うこと、選ぶ理由、ひとつ改める手順を定める。
第三観測 正午
すでに行ったことを見よ
行うつもりだったことと、実際の行いは揃っているか。
午前の行いを振り返り、繰り返した偏差と、午後に改めることを記す。
第四観測 夕刻
結果を引き受けよ
予想と結果の隔たりに、己のどの選択が残っているか。
予想と結果を並べ、選んだ修正が働いたかを確かめる。
第五観測 眠る前
明日改めることを定めよ
今日知ったことを、次の行いにどう反映するか。
一日の記録を照合する。翌日に改める行いと、まだ確かめる必要のあることを残す。
補遺 RESPONSES
観測者への応答
- 問 01何も見つからなかった場合は。
- 何を確かめたのかを記せ。行ったこと、選んだ理由、結果を並べて見直せ。同じ判断を確かめずに繰り返していないかも、次の観測に含めよ。
- 問 02昨日の記録と食い違う場合は。
- どの時点で、何をもとに判断が変わったのかを確かめよ。前の記録を残し、その違いから次に改める行いを定めよ。
- 問 03教義に疑問を持った場合は。
- 何に疑問を覚えたのかを記し、己の行いと結果に照らして確かめよ。教義を知ったことを、実践したこととして数えるな。
- 問 04同じ誤りを繰り返す場合は。
- 誤る前の手順を見よ。改めることをひとつに絞り、いつ、何を行うかを具体にせよ。行った後は結果を確かめ、修正を更新せよ。